a. ジュブゼン自己真皮再生術は、皮膚の深部にある癒着を剥離し、ヒアルロン酸を注入してコラーゲンの生成を誘導する施術法です。
b. ほうれい線・眉間のシワ・額のシワをはじめ、一部のニキビ跡や水疱瘡(水痘)跡などは、形状や肌の状態を確認した上で適用の可否を検討することができます。
c. 必要な施術回数や経過は、癒着の程度、肌の状態、コラーゲン生成力などにより個人差が生じることがあります。
こんにちは。サムスンB&Sクリニックのパク・ソヒョン院長です。
顔のシワやニキビ跡は、外見上の形だけで原因を判断するのが難しいケースがあります。皮膚表面の凹みだけでなく、深部組織同士が癒着していたり、線維性組織が皮膚を下方に引っ張ったりしている状態が伴っている場合があるためです。

今回は、このような皮膚構造を考慮して行われるジュブゼン自己真皮再生術の原理と、ほうれい線、眉間のシワ、額のシワ、ニキビ跡などにどのように適用を検討するのかについて詳しく解説します。
1. シワは皮膚深部の癒着と関係しています

シワは、紙を繰り返し折ったり丸めたりしたときに折り目が簡単に消えなくなる現象に似ています。皮膚深部の真皮層にあるコラーゲン構造が変化し、同じ部位に繰り返し刺激が加わることで、表面の溝が徐々に深くなっていくことがあります。
この過程で、表皮と真皮の間の組織が癒着したり、皮膚深部の線維性組織が特定の部位を下方に引っ張る状態が伴うこともあります。当初は表情を作ったときだけに現れていたシワが、時間の経過とともに無表情の状態でも残る「固定ジワ」へと進行することがあります。
そのため、深く刻まれたシワを診察する際は、単に皮膚がどれだけ凹んでいるかを見るだけでなく、深部の癒着の有無やシワの深さ、周囲の組織状態を併せて確認することが大切です。
ジュブゼン自己真皮再生術は、こうした癒着部位を剥離した上で、できた空間にコラーゲン生成が促されるよう誘導する原理で行われます。
2. 二酸化炭素ガスとヒアルロン酸を利用する原理

ジュブゼンは二酸化炭素ガスを用いて癒着した組織を剥離し、形成された空間にごく微量のヒアルロン酸を交互に注入する方法です。
ここで使用するヒアルロン酸は、単に凹んだ部分のボリュームを補う目的ではなく、癒着が剥離された空間でコラーゲンの生成が行われる環境を整えることに焦点を当てています。注入されたヒアルロン酸は時間の経過とともに体内に吸収され、その後は該当部位の皮膚状態と経過を持続的に確認していくことになります。
ただし、コラーゲンが生成される程度や施術後の経過はすべての方に同一に現れるわけではありません。皮膚の厚み、癒着の程度、適用部位、傷跡やシワの深さ、そして個人のコラーゲン生成能力などによって差が生じる場合があります。
3. フィラーとジュブゼンは作用原理が異なります

フィラー(ヒアルロン酸注入)とジュブゼンはどちらもヒアルロン酸を使用する場合がありますが、目的と原理には明確な違いがあります。
一般的なヒアルロン酸フィラーは、ボリュームが減少した部位や凹んだ部位に直接ボリュームを補う方法です。使用する製剤や部位、個人の肌状態などによって維持期間が異なり、必要に応じて追加施術が検討されます。
一方、ジュブゼン自己真皮再生術は、皮膚の内側で癒着した組織を剥離し、その空間でコラーゲン生成が誘導されるようにすることを目的としています。したがって、同じヒアルロン酸を使用するとしても、アプローチの方向性が全く異なります。
どちらの方法が適しているかは、単一の基準では決定できません。シワの形状や深さ、癒着の有無、皮膚の厚さ、周囲のボリューム減少の程度などを確認した上で、個々の状態に合わせて治療方針を判断する必要があります。
4. 若い頃から目立つほうれい線

ジュブゼンの適用を検討する代表的な部位の一つがほうれい線です。
ほうれい線は、肌の老化とともに弾力が低下したり、顔のボリュームが変化したりすることで徐々に深くなることがあります。しかし、ほうれい線は必ずしも年齢を重ねることだけで生じるわけではありません。
口元の骨格や口腔構造などの解剖学的な特徴により、比較的若い年齢からほうれい線の溝がはっきりと目立つケースもあります。笑ったときだけでなく、落ち着いた無表情のときにも深く刻まれているため、顔が疲れて見えたり実年齢より老けて見えたりするお悩みを持つ方もいらっしゃいます。
ほうれい線の治療を計画する際は、単に凹みの深さだけを確認するわけではありません。皮膚下の癒着の有無やボリューム変化、口元の構造とシワが形成された原因を総合的に把握し、ジュブゼン自己真皮再生術を含めた適切な方法を検討します。
5. 怒ったり落ち込んで見えたりする眉間のシワ

眉間に縦方向に刻まれたシワも、肌の状態に応じてジュブゼンの適用が検討できる部位です。
眉間のシワが深くなると、本人はリラックスした表情をしていても、周囲からきつい印象に見られたり怒っているように誤解されたりすることがあります。当初は眉をひそめたときだけに現れていたシワが、同じ動きを繰り返すことで無表情のときにも線として残ってしまうのです。
このとき重要なのは、表情を作ったときだけに現れる「動的なシワ」なのか、表情を緩めても刻まれたままの「固定ジワ」なのかを見極めることです。皮膚深部に癒着が形成された固定ジワである場合、シワの深さと組織の状態を確認した上で、ジュブゼン自己真皮再生術の適否を判断することができます。
6. 額の筋肉の使い方によって生じる深い額のシワ

普段、目を開ける力が弱いと、無意識のうちに眉毛や額の筋肉を使って目を見開く癖がついてしまうことがあります。このような筋肉の動きが繰り返されることで、額に横方向のシワが形成されます。
特に額の筋肉の運動量が多い場合、最初は目を大きく開けたり表情を作ったりしたときだけ目立っていた線が次第に深くなり、平常時にも刻まれたままになることがあります。
太く深い線が固定ジワとして定着している場合は、シワ内部の癒着の程度と皮膚の状態を確認した上で、ジュブゼンの適用を検討することができます。
ただし、額のシワが目を開ける力と関係している場合は、シワそのものだけを確認するのでは不十分なことがあります。まぶたの動きや額の筋肉を使用する度合いなど、シワが形成される原因を併せて確認することが不可欠です。
7. 丸く幅の広いニキビ跡(ローリング型瘢痕)

ジュブゼン自己真皮再生術は、シワだけでなく一部の形状のニキビ跡にも適用を検討できます。
ニキビ跡の中で、皮膚が丸く緩やかに窪んでいる形状を「ローリング型瘢痕(ローリングスカー)」と呼びます。このような傷跡は、皮膚の下に形成された線維性組織が皮膚を深部へと引っ張ることで、表面が広範に緩く窪んで見えます。
このように癒着を伴う傷跡の場合、皮膚の状態と傷跡の深さを確認した上で、癒着部位を剥離してコラーゲンの生成を誘導するアプローチの治療を検討できます。
ただし、ニキビ跡だからといってすべてに同一の方法が適用できるわけではありません。傷跡の形状、深さ、範囲、皮膚の厚みや癒着の程度がそれぞれ異なるため、的確な診察を通じて傷跡のタイプを鑑別した上で治療計画を立てる必要があります。
8. こめかみ部分のニキビ跡における治療経過の一例

こめかみ部分に丸く広めのニキビ跡が残っていた患者様に対して、1回の施術を行い、その後の経過を観察した事例があります。
施術前にはこめかみ部分の傷跡の形状、深さ、癒着の程度などを確認し、施術後には同部位を撮影した写真を通じて皮膚状態の変化を観察しました。
ここで重要な点は、この内容は特定の患者様1名における治療経過であるということです。同じジュブゼン施術を受けたとしても、ニキビ跡の深さや形状、癒着の度合い、肌質、個人のコラーゲン生成能力などによって経過は異なります。
したがって、特定の患者様の治療経過がすべての方に一様に当てはまる結果として解釈してはならず、必要な施術回数も個人の状態によって異なります。
9. 水疱瘡の後に残った深くて丸い傷跡

幼少期に水疱瘡を患った後、顔に深くて丸い傷跡が残り、長年悩まれているケースもあります。
水疱瘡の跡は、サイズ自体が大きくなくても皮膚の奥深くまで窪んでいると、照明の当たり方や顔を見る角度によってかえって目立つことがあります。長い年月が経っても跡が残ったままで、メイクだけで隠すのが難しいため治療法を探される方もいらっしゃいます。
このような傷跡も深さや形状、皮膚の厚み、深部組織の癒着の有無を確認した上で、ジュブゼン自己真皮再生術の適応を検討できます。水疱瘡跡も人によって形や深さが異なるため、診察を行わない段階で必要な施術回数や経過を一概に断定することはできません。
ほうれい線や眉間・額の固定ジワ、ニキビ跡や水疱瘡跡は、外見上似て見えても、発生した原因や皮膚深部の状態がそれぞれ異なります。そのため、ジュブゼンを適用するかどうかについても、皮膚の状態や癒着の度合いを十分に確認した上で決定することが重要です。
施術後には、個人によって腫れ、内出血、痛み、赤み、炎症、感染、結節、色素変化などの反応が現れることがあり、回復過程や治療経過にも個人差があります。施術をご検討の際は、医療陣と十分なカウンセリングを行い、ご自身の肌状態に適した治療方針を選択してください。
パク・ソヒョン代表院長のシワ・傷跡治療に対する診療方針について詳しく知りたい方は、公式ブログからご確認いただけます。
ジュブゼン自己真皮再生術の原理と、ほうれい線・ニキビ跡への適用に関する詳しい説明は、元の動画でもご確認いただけます。
両施術は目的と作用原理が明確に異なります。一般的なフィラーは窪んだ部位にボリュームを即座に充填する方法ですが、ジュブゼンは皮膚深部の癒着を剥離し、コラーゲンが自己生成される環境を整えることに主眼を置いています。
いいえ、ニキビ跡の形状や皮膚状態によって適用の可否が異なります。皮膚下の線維性組織が癒着して丸く緩やかに窪んだローリング型瘢痕などに主に検討され、傷跡の深さや皮膚の厚みなどを診察した上で適性を判断します。
皮膚深部組織の癒着の有無やシワの深さを確認して決定します。ほうれい線は加齢だけでなく、口腔構造や顔面骨格の特徴によっても生じるため、単なる凹みだけでなく表情や組織の状態を総合的に考慮します。
いいえ、注入された極微量のヒアルロン酸は時間の経過とともに体内に自然に吸収されます。この成分は凹みを長期間埋めるボリューム目的ではなく、コラーゲンが生成される環境を誘導するための役割を果たします。
施術後、個人差により腫れ、内出血、痛み、赤みなどの反応が現れることがあります。また、炎症、感染、結節、色素変化などを伴う可能性もあるため、医療陣との丁寧なカウンセリングを通じて注意事項を確認することが大切です。







